【新唐人2016年3月14日】
中国政府は昨年の株式市場暴落の際、国家隊と呼ばれる機関が1兆人民元(約17.6兆円)の資金を株式市場に投入し、これから数年間は絶対に市場から撤退しないと明言しましたが、データによると、この国家隊の資金は既に株式市場から退いています。
昨年、6,7月に発生した暴落では、投資家は3ヶ月で平均68万元(1196万8千円)の損失を出しました。18年間専業個人投資家の徐財源さんは、この暴落で悲惨な損失を出しました。最近、北京中級法院に証券監視会は五つの罪を訴え、その中の一つの罪は国家隊による市場撤退だと言います。
徐財源さん
「証券監視会は昨年八月に公式文書21号で、国家隊はこの数年は絶対に株式市場から撤退しないと公告しました。しかし2015年の官報では、すでに国家隊は30社の上場会社の株投資から撤退したとあります」
国家隊が約束を破り、株式市場から撤退したことについて、香港株評論家は、これは中国の株問題を反映していると言います。
香港株評論家張智威さん
「現在最大の問題は政策が混乱していることです。例えば株式市場を救うために少しだけ強力な介入をして、あとは手をこまねいている。最初は撤退しないと言いながら、もう既に撤退した。これでは投資家は政府を信頼しません」
中国の著名な経済学者茅于轼(モウ イシュ)さんは、政府の支援策は株式市場を逆に混乱させ、暴落の最大の要因となりました。中国株式市場はさらに大きな博打市場になっており、政府の不当な政策に連動していると批判しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/13/a1257482.html (中国語)
(翻訳/碧眞 ナレーター/金丸 映像編集/李)